妖怪展ありがとうございました。

  • 2016/09/27

京都、夏の妖怪展、お越しいただいた方、本当にありがとうございました。
久しぶりの関西での展覧会であり、妖怪というテーマを悩みながら学びながら、6点描きました。
こう描きたいというイメージになかなか近づけず、今の自分の力を思い知らされた展示でもありました。

そして最終日の14日は突然の身内の不幸が重なって在廊できず、本当に申し訳ありませんでした。
本当に、突然のことで、まだ気持ちの整理が出来ていないのですが、あと数日で49日を迎えることもあり、
少しずつ、少しずつ…動きながら、自分を確認しながら、進んでいくしかないのかなと思います。
ひとつ、ひとつの思い出を大事にしながら。

妖怪展では、金魚の妖怪の「二重」、アープという首から下が内蔵という妖怪の「退化した刺」、
お菊虫の「麝香」、こちら3点を売約いただきました。本当にありがとうございます。

ただ、そのうちの1点が、故人に相談しながら描き進めた思い出の、形見のような作品となってしまい、
どうしても手放せなくなってしまったので、購入を決めて下さった方と相談させていただいて、
ご好意から作家蔵とさせていただくことになりました。
ガーリーアートでも、展示だけ、させてもらおうと思っています。

私の周りでは親族や友人を含めて訃報が少なく、
お通夜・お葬式に出たのは、学生の頃に98歳のひいおばあちゃんを見送ったのが最後でした。
今まで、深く、共に時間を過ごした人の死に触れる機会がなかったこともあり、
私の中では…まだまだ、時間がかかるように思います。

それでも、きっと、絵を描いていくという選択を、彼も望んでいることは分かりきっているので、
息が続く限り描き続けたいと思っています。

次の展示は、10月末に東京でのガーリーアート、11月末にデザインフェスタがあり、
11/10には、画家のたまさんの個展のトークショーのお相手に呼んでもらってもいます。
無理はせずに、自分の想いを少しずつ線や色や何かに…落とし込んでいこうと思います。
少しずつ、進んで行きます。

2016.09.27 もんちほし