京都・夏の妖怪展、在廊日(8/2〜14)
- 2016/07/22
少し前から、調べたり頭の中にあった妖怪の構想と下書きを
実際に墨と色で着彩している所…楽しいです。
去年の夏から筆を持ち出して、ずっと、色が使えないーと苦しんでいたのですが、
何か、ふっと殻が取れたような感じがあって、ガンガン色を使っています。
ルノワールの、色の世界を見て何かふっきれたような気もします。
在廊日:
8/2 (火) 13〜16:00 △ →◎ 確定
8/4 (木) 13〜16:00 ◎ →追加
8/7 (日) 15〜19:00 ○ →△
8/9 (火) 13〜16:00 △
8/10(水) 13〜16:00 △
8/14(日) 14〜16:00 ◎
※長野の父の手術が決まったので、予定が少し変更になりました。
この日に行きたいという希望があればお気軽にお知らせいただければ調整します。
上記に△や○が無くても、8/3〜10の11〜16時であれば調整できるかもしれませんので
日程が難しい方はお知らせ下さい。
新作は、今の所3枚…制作途中も含めたら、頑張ったら5〜6枚いけるかもしれません。
全て手描きの妖怪達です。笑
★返魂香(制作途中…写真左):亡くなった人を一瞬だけこの世に呼び戻すことが出来るお香。
中国、前漢の武帝が世を去った寵姫、李夫人を想って、
このお香で魂を呼び寄せ、毎夜悲しんだという伝説が残っているそうです。
能の世界では、恋人が急に天皇になった為にずっと音信なく月日が経ち、
ついに狂ってしまった女性(照日の前)が、その彼からもらった花筐を持ち歩いて、
自分のことを忘れて紅葉狩りをしてる天皇の前で、
狂女の舞い(李夫人の曲舞)を踊るというシーンがあるのだそうで…見てみたいなぁ。
「私を思い出して」って、忙しい男性を好きになると…あるなぁって。
「花筐」というタイトルで、上村松園も照日の前の絵を描いてるんだけど、
一瞬を捉えた絵ですごくきれいです。
★火前坊(制作途中…写真右):かつて、京都の鳥部山という山で、
僧達が自分の体に火を放ち、命を経つという儀式があったのだそうです。
火前坊はそのその中でも往生できなかった僧の成れの果ての妖怪であり、
火と煙を伴って現れるという。
鳥部山(鳥辺野)の辺りは、平安時代から火葬場・墓場が多いのだそうです。
資料としては、水木さんや、小松さん、鳥山さんの本を買って、調べながら描いています。
楽しいし、何か、広がって行く感じがあって…今回は苦しさよりも楽しさが勝っています。
搬入の8/1まで、新作6枚描けるかな。
会期:8/2〜14 11:00〜19:00 月曜休 最終日16:00
アクセス:ぎゃらりーちいさいおうち(阪急京都線「四条烏丸駅」・地下鉄南北線「四条駅」すぐ)
〒600-8491 京都市下京区四条室町角鶏鉾町478